DSC_0012みなさん歯科治療の際などに親知らずという言葉はよく耳にされると思います。では実際親知らずってどんなものなのでしょうか。

親知らずは第二大臼歯(12歳臼歯)の後ろにある歯で前から数えて8番目に存在し、智歯、第三大臼歯などと呼ばれます。

ここで”生えている”ではなく、”存在する”と書いたのは、この歯が現在の日本人ではしっかりと生え揃うことが少なく、完全に埋まって出てこないものや横向きに生えているもの、真っ直ぐ生えていても完全には出てこないものが多いためです。

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完全に埋まっている親知らずでは特に問題になることは少ないのですが、親知らずの生え方によっては十分な清掃が行き届かず、このX線写真(赤丸の部分)で見られるように前の歯に虫歯を作ったり、周囲の歯茎に炎症を起こし痛むことがよく見られます。特に後者は強い痛みの原因として知られており、病名としては智歯周囲炎とよばれています。

親知らずは他の歯に比べ周囲の組織に隙間が多いため、炎症が広がりやすいことが知られています。また、親知らず自体が口を開ける筋肉や喉に比較的近い部分にあるため、智歯周囲炎が起こると”口が開けにくい” ”食べ物を飲み込む時に痛い” その他にも発熱や腫れといった症状が認められるようになります。

 

上記のような症状が現れた場合、まずはしっかり炎症を抑えるために抗生剤を飲んで頂くことになります。症状が強い場合には点滴が必要になる場合もあります。

では抗生剤で炎症を抑えて痛みや腫れをとった後はどうすればよいのでしょうか。

基本的にはそのまま置いておくと再び炎症を起こす可能性が高いため、抜歯する必要があります。しかし、親知らずは最初に書いたように横向きに生えていたり、完全に生えていないため、他の歯と違い、歯茎の切開や周囲の骨を多少削る必要になることが多く、大学病院などの高次医療機関での抜歯を勧められることが多いと思います。

当院では高次医療機関の設備には及ばないものの、抜歯に必要な器材およびそれらの滅菌管理を行っているため、極めて難度の高いものでなければ抜歯することが可能です。

もし、親知らずが痛い、または違和感があってずっと気になっている方がおられれば是非一度御相談下さい。